SG90サーボモータのサーボホーンを3Dプリンタで作ってみる。
サーボホーンを光造形3Dプリンタ(ELEGOO MARS2)で作ってみました。SG90のギアを測定したサイトを参考にしています。
注意: 3Dプリンタでのプリントは、設計データと1ミクロンの誤差なくプリントされるものではありません。3Dプリンタの機種や使う樹脂、印刷条件等によって出力のサイズは異なります。ここでの数値はあくまで参考値となり、各自の環境において調整をしてください。
サーボホーンの作成
造形物の設計データは、オープンソースの3DモデラーのFreeCADで作成しました。
- FreeCADを起動し、ワークベンチを、Part Design
に切り替えます。
- 新規ボタン
をクリックし、ドキュメントを作成します。
- 新規スケッチを作成
をクリックして、スケッチを作成します。
- フィーチャを選択ダイアログで、「XY_Plane」を選択して、「OK」をクリックします。
- 円を作成ボタン
をクリックして、原点を中心に円を作成します。
- 直径拘束
をクリックして、円を選択し直径を7mmに変更します。
- 補助線モードの切り替え
をクリックして、補助線作成に切り替え、円を作成ボタン
をクリックし、原点中心の円を2つ作成します。
- 直径拘束
をクリックして、2つの補助線の円の直径をそれぞれ5.2mm、4.45mmに変更します。
- 補助線モードの切り替え
をクリックして、通常線作成に切り替え、ポリライン作成 ポリライン をクリックして、補助線の円の間に、ギアを作成します。外側と内側の円の上で折れ曲がるようにします。ギアの歯の数は21個になるようします。
- ポリラインに水平拘束や垂直拘束ができてしまった場合は、拘束を右クリックして削除します。
- ギアの全てのポリラインをCtrlキーを押しながらクリックして選択し、 等値拘束
をクリックして線の長さを統一します。
- Y軸近くのギアの頂点とX軸を選択し、点をオブジェクトに拘束
をクリックします。
- 画面左のコンボビューのタスクタブの閉じるボタンをクリックします。
- ギアのスケッチを選択し、スケッチの押し出し
をクリックし、長さを2.5mmに設定し、「OK」をクリックします。
- ギアの上面を選択し、新規スケッチを作成ボタンをクリックします。
- ギアの外径と同じ円を作成し、その右に直径4mmの円を作成します。
- 右の円と原点をクリックして選択し、水平距離拘束
をクリックし、長さを14mmに設定します。
- 直線作成
をクリックし、2つの円の間に2本の直線を作成します。
- 直線の端の点と最寄りの円を選択し、接線拘束
をクリックし、円と線を接続します。4つの端点を全て円と接続します。
- エッジをトリム
をクリックし、内側になっている円周部分を選択して削除します。
- X軸上の10.5mmの場所に、直径2mmの円を作成します。
- 画面左のタスクタブの「閉じる」ボタンをクリックし、スケッチを終了します。
- 押し出し をクリックし、長さを1.5mmに設定し、「OK」をクリックします。
- 画面左のモデルタブで、「Body」を選択し、「ファイル」-「エクスポート」を選択し、ファイルの種類をSTL Meshにしてエクスポートします。
あとは、STLデータを3Dプリンタのスライサー・ソフトでプリントできるようにして、プリントします。
ここで作成したデータはこちらです。
ギアの寸法の変更
プリントした、サーボホーンのギアの寸法が合わなくて、はめ込めなかったり、はまっても動かしたときに滑ったりする場合は、ギアの補助線の円の径を調整して、うまく噛み合うように変更します。
- モデルタブのツリーのPadを展開して、ギアのスケッチを右クリックして、「スケッチを編集」を選択します。
- 補助線の外径、内径の長さの数値をダブルクリックして値を変更します。